⑲好転力〜心をシンプルにすればうまくいく （服部道子さん）
元プロゴルファーで東京五輪でほ日本代表女子のコーチをつとめた著者による自叙伝的な1冊。
プロ入りしてから2年間勝てなかった時期、知人が見かねて三度の三冠王を獲得した落合博満さんと一緒にゴルフをする機会を作ってくれた時、ラウンド後にふいに「君の目を見れば分かるよ。それじゃあ勝てないな」と言われ「自分が苦手なことを続けなさい。そうすればきっと勝てるようになる」とアドバイスされハッとしたそうです
アマチュアは試合が終わってから次の試合までに立て直す時間がある。しかしプロは毎週連戦。アンラッキーが多かったから勝てなかったと言い訳ばかり並べていた著者はこのことでプロの自覚が生まれたそうです
それからは「運がなかった。」「これが我慢というものか」と言う言い訳がましい受け止め方から「ここを修正したい」と建設的に考えるように変わり、同じ失敗でも中途半端にやっていればショックだけで終わりますが真剣にやれば実りになると実感したそうです。自分としっかりと向き合い練習方法の工夫などをして最善を尽くせば学びは濃いものになる。その習慣が定着するとさらに感性が研ぎ澄まされてわずかな違いも感じ取れるようになるといった好循環に入れるようになったそうです。
本書には他にも「今は根を育てる時期」と逆境をチャンスに変えてしまう、受け身ではなく「その時間に何をするか」「いかに有意義に過ごすか」とすぐに気持ちを切り替え出来ることを探し遂行する人は強い、とか出来る出来ないは深く考えすぎると前に進めなくなるからやりたいか、やりたくないかという直感を大切にする、”姿勢を正しゆったりと大股でフォアウェイの真ん中を歩き口角をあげたり、ゆっくり深呼吸したり、目をつぶって少しの間、無になったり共通の楽しい話題を話して自分で自分の気持ちを前向きにできるよう努める”といったこだわりなどなど参考になる言葉がたくさんあり、とても良かったです。
機会があればぜひ読んでみてください。では！
