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マラソンや登山など趣味で挑戦したことを紹介します😖

#読書備忘録⑱

⑱勉強法以前の『勉強体質』のつくり方

(伊藤敏夫さん)

 

少数個別指導教室「伊藤塾」を主催する著者による子どもの勉強について書かれた本ですが大人が読んでも学びが多く面白かった。話の内容がシンプルで自分自身の自己啓発や勉強、部下とのコミニュケーションや指導においても転用することができるなと感じるところが多かった

 

では行ってみましょう!

 

 

勉強体質=やる気✕やり方

 

子どもができれば勉強をやりたくないと思うのは勉強した実感がわかないから。これがゲームだったら「レベルがあがった!」「クリアできた!」といった実感がわくのですが学校の勉強だとそうはいかない

 

やる気を起こすにはまずやってみる勉強するということが必要。そして、できた!という成功体験が必要。その第一歩はやらせる、という感覚を捨てること。勉強はやらされるものではなく主体的に自分で出来るようになるべきものですが勉強を「やらせて」しまうとそれもかなわぬことになる。ではどうすればよいか。やらせるのではなくやり方を教えてあげればよいのです

 

 

 

ステップ1 )  できることからはじめる

 

❶問題集を解く前に答えをひと通り言ってみる

(分からない場合は解答を見る)

 

音読は全ての教科の基礎。ここで途中で詰まったり読み方がぎこちない逐語読みをしていたり「てにおは」を間違えて読んだり間違った読み方に気づかない子はほぼ確実に国語が苦手です。これでは書いてある内容を理解できるはずがありません

 

漢字は音読み、訓読み、部首、意味、画数、筆順、熟語の順に指で指しながら声に出して読み、筆順は指で1画ずつ、画数を数えながらそら書きします

 

まずは苦手な教科の教科書を繰り返し読むこと。2,3回読んでもわからないからその教科が苦手なのです。また読んだあとは今読んだことがどんな内容だったかクイズのように聞いてみるとよいでしょう。

 

❷答えをひと通り言えるようになったら書きこんで解く(調べたり解答を見たりしない)

 

答えをひと通り言わせてみて答えを覚えてからやるようにすると解ける問題は一気に増える。苦手科目でも成功体験をさせ繰り返すことで自分はやればできるんだという意識が強くなる

 

❸答え合わせ(合っていたら○、間違っていたら✔をつける)

 

❹間違い直しをする(出来るようになるまで解く )

 

問題集をみながら「出来る問題」「出来そうな問題」「出来ない問題」を子どもに聞いてみる。自分が出来る問題か否かを見立てることも大切

 

そして出来る問題(6割)、出来そうな問題(3割)を中心に解かせる。出来ない問題(1割)も挑戦させる

 

ステップ2  )楽しみながらつづける

 

にこにこしながら接し子どもの出来ることに目を向け少しずつでも出来ることが増えていくことに喜びをもつ気持ちを大切にする。

 

1日3回は笑わせる。ミスや間違いは“ツッコミ”で笑い飛ばす。いじったほうが記憶に残る。見える化でイメージ化すると記憶に残りやすい。ネガティブ語を禁止にすると成績は上がる。カルタのようなゲームで競う、漫画や図で見える化し 連想を生かしてクイズで覚える。ゲーム感覚で学習を楽習にして一緒に勉強を楽しむ

 

ステップ3  )ふり返ることで伸びる

 

分からないを分かるにするのが勉強

書き取りは勉強した気になるだけ。すでに分かっている事を何回書いても新しい事は覚えられない

 

赤えんぴつで答え写しするをやめる。答えを写すだけではできるようにはなりません

 

「直しノート」を1冊つくり間違えた問題だけを直す。何をどう間違えたのか?次、どうすれば間違えないのか?をしっかり考えること。勉強は量ではない。より少ない時間、より少ない量でできるように考えることに価値がある。勉強はキレイなノートを書くことではない。見た目だけ真似しても意味はない。ノートは考えて書いてはじめて力になる。

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

 

★伸びる子のマインドセット(心構え)

 

まちがい→「なぜ間違えたのか」「どうしたら間違えなくなるか」を考える

自分がミスをしていないかを確認しようという意識を常にもっている

 

☆伸びない子のマインドセット

 

結果にしか関心がない

 

「なぜ間違えたのか」「どうしたら間違えなくなるのか」という過程を飛ばす

 

キレイなノートを書くことで勉強した気になっている。結果(見栄え)にしか関心がない

 

間違えた答えを消して正しい答えを書いたり答えを書き写して○をつけるなど、間違えた問題を次に生かすよりもなかったことにして安心したがる

 

何でも分かったつもりで済ませるなど物事をよく見て判断していないのでゲームでも勉強でも、うっかりミスが多い

 

 

 

◎子どもを伸ばす親

 

➀頑張ったことをほめる

 

ほめる=子供の変化を認める。子どもを上手にほめるには子供の行動をよく観察すること。一緒に勉強することで子供の変化や成長に気づきやすくなる

 

②やればできるを見守る

 

やればできるとわが子を信じ続ける。能力は持って生まれたもので決まらず努力や工夫でいくらでも伸ばせると信じ子供の成長や変化を信じやればできるまで待つ。

 

③子供と一緒に勉強を楽しむ

 

いらいらよりもニコニコした気持ちを大切にする

出来なかったという結果よりも、どうしたらできるようになるかの過程を大切にする。出来たという結果よりもなぜ出来たのかという過程を大切にする

 

同じような事を間違える→次、間違えないようにするには何に気をつけたらいいと思う?と聞く

 

答えが合っていても「なんでそういう答えになったか説明できる?」と聞いて理解を深める

〇〇をしなさいではなく「お母さんが問題を出すから答えてみて」と子供と一緒に学ぼうと積極的に関わる

子供が自学ノートに何をしたらよいか分からない時は具体的なアドバイスができる

 

○子どもをだめにする親の言動

①すぐにできるを求める

②量や質を求める

③点数という結果を求める

④子どもの変化や成長を待てない

 

本書には他にも実例を示してゲーム感覚で楽しめるアイテムの紹介もあり内容が濃かったです。

機会があればぜひ読んでみてください。

おすすめです!!